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美容室開業に伴う内装工事の流れ|施工期間や注意点まで徹底解説

著者:八幡建装 株式会社

美容室を開業する際、多くの人が見落としがちなのが「内装工事の流れ」です。

おしゃれな店舗を作りたいと思っても、順序を間違えると予算超過や開業スケジュールの遅れといったトラブルに繋がりかねません。

事前に流れを正しく把握することで、理想の店舗づくりとスムーズな開業を実現できます。

本記事では、美容室開業に伴う内装工事の流れをステップごとにご紹介し、目安の施工期間や注意点まで解説します。

八幡建装は、千葉県市川市や船橋市、東京都23区を中心に店舗内装工事を行っており、特に美容室の施工実績が豊富です。

無料で物件選びに同行してもらえるため、お客様の理想に近い物件を選びやすく、完全自社施工管理により中間マージンも一切ありません。ぜひ一度相談してみてください。

美容室の開業に伴う内装工事の流れ

美容室の開業に伴う内装工事は、主に以下のステップで行われます。

  • 業者選び
  • 事業計画の作成と資金調達
  • 物件選びと内見
  • 設計・デザインの打ち合わせ
  • 契約・着工
  • 引渡し

詳しく解説します。

Step1:業者選び

内装工事を行うとなると、物件を探してから業者を選ぶと思いがちですが、最初に業者を選ぶことが大切です。

特に美容室は一般的な店舗とは異なり、電気配線や水回りの設計に高度な専門性が求められます。

美容室専門または施工実績が豊富な業者を選ぶことで、カットスペースやシャンプー台の配置、動線など設計段階から実際の施工に至るまでのイメージを具体的に共有できます。

スムーズに工事が行えるようになり、時間と労力の削減につながりやすくなるのもメリットです。

物件を選んでから業者を探すと、スケジュールがタイトになり工期が遅れたり相見積もりをとりすぎにて空家賃発生のリスクがあったりします。必ず店舗内装に知見があり実績のある業者へ相談し、準備を進めていくことが大切です。

Step2:事業計画の作成と資金調達

内装業者の選定が完了したら、次に取り組むべきは事業計画の作成と資金調達です。

事業計画とは、開業後の収支予測や運営方針、目標設定などを明文化したもので、銀行や公的金融機関から融資を受ける際に必要不可欠な資料です。

計画書には、売上予測、支出項目(家賃、人件費、材料費など)、初期投資にかかる内装費や設備費、運転資金などを具体的に記載しましょう。

また、コンセプトやターゲット層の明確化、商圏の設定などもこの段階で行います。

事業計画を入念に行うことで、開業に必要な総資金額が明確になり、不足分に対して融資を受けるための根拠を提示できるでしょう。

見積りをするとお客様の多くは「思ったより高かった」と言うのですが、正直資金計画が甘い気がします。開業する際に必要な設備の費用や一般的な工事の費用相場などはネットで収集できる範囲ではあるため、そういった情報を参考にしながら資金計画を立てることがおすすめです。

Step3:物件選びと内見

物件は立地や広さ、賃料だけでなく、美容室として営業できる条件を満たしているかどうかが重要です。

具体的には、給排水設備の設置が可能か、電気容量が十分か、保健所の基準を満たせる構造かなど、内装工事や営業許可に直結する要件を確認する必要があります。

また、ビルの管理規約で美容室の営業が制限されていないかもチェックすべきポイントです。

内見では、動線の取りやすさや採光、近隣の環境なども含めて総合的に判断し、自分の事業計画に合った物件かを見極めましょう。

Step4:設計・デザインの打ち合わせ

物件が決まったら、次に行うのが内装の設計・デザインに関する打ち合わせです。

この段階では、美容室のコンセプトやターゲット層に合わせた空間づくりを、施工業者と具体的に詰めていきます。

レイアウト設計では、カット面の数や配置、シャンプー台の導線、待合スペースやスタッフ動線など、機能性と快適性を両立させることが重視されます。

また、内装の素材や色合い、照明の配置などは、店舗全体の雰囲気やブランディングにも直結するため、細部まで丁寧に検討する必要があるでしょう。

さらに、美容所として保健所の基準を満たすための設計要件も考慮しなければなりません。

この打ち合わせを通じて、最終的な設計図やパース(完成イメージ)が仕上がり、それに基づいて工事スケジュールや詳細見積もりが確定していくのです。

Step5:契約・着工

設計・デザインの打ち合わせが完了し、図面や見積もり内容に納得できたら、次は内装工事の契約と着工に進みます。

契約では、工事内容、金額、支払い条件、工期、アフターサービスなどを文書で明確に取り決め、トラブルを未然に防ぐことが重要です。

特に美容室の場合はオープン日が決まっていることが多いため、工期の遅延が経営に大きな影響を及ぼすことから、納期の厳守に関する条項をしっかり確認しておく必要があります。

契約締結後、必要な行政手続きや近隣への工事通知を経て、いよいよ工事の着工です。

Step6:引渡し

内装工事が無事に進行すると、最後に引渡しです。

引渡し前に、施主と施工業者は現場で最終確認を行い、図面と照らし合わせて仕上がりに誤りがないかをチェックします。

特に美容室の場合は、設備の動作確認(例:シャンプー台の水圧や照明の明るさ)、動線の使いやすさ、デザインの美しさに加え、保健所基準の遵守などを重点的に確認する必要があります。

細かい不具合や修正箇所があれば、引渡し後に速やかに修正を依頼できるよう、施工業者との連携をしっかり取っておくことが大切です。

問題がなければ引き渡しとなり、あとは開業するだけです。

美容室の開業に伴う内装工事の施工期間

美容室の開業に伴う内装工事の施工期間は、一般的には約1ヶ月から2ヶ月程度が目安です。

ただし、これはあくまで一般的な工期となり、内装工事の範囲・規模によってかかる期間は変わります。

たとえば、高級感のある内装や特殊な設備を取り入れる場合、調達や加工に時間がかかります。

加えて、特殊なデザインのシャンプー台やカスタマイズされた照明は、既製品ではなくオーダーメイドや特注品が多いため、製造に時間がかかることが多いです。

内装工事を依頼する際は、実現させたい内装空間を踏まえ、施工業者とあらかじめ相談、確認するようにしましょう。

美容室内装工事の流れでよくある失敗事例

美容室内装工事の流れでよくある失敗事例として挙げられるのが、主に以下3つの要素です。

  • 施工費用が想定より膨らんだ
  • スケジュール管理が甘い
  • デザイン重視してしまい導線設計が悪くなった

詳しく解説します。

施工費用が想定より膨らんだ

美容室内装工事でよくある失敗事例の1つが、施工費用が想定より膨らむことです。これは、初期の見積もり段階では予測できなかった追加費用が発生することによるものです。

具体的には、設計の変更や追加工事が必要になる場合があげらます。

特に施工が進むにつれて、当初の設計図では考慮していなかった配管の位置変更や、壁の厚さの調整が必要になった場合、追加で費用がかかる恐れがあります。

このような変更が生じると、結果的に当初予定していた予算をオーバーしてしまうことになるのです。

スケジュール管理が甘い

本来であれば、開業日から逆算して内装工事を行う必要があるのですが、お客様の中には納期ギリギリで依頼してくる方も存在します。

スケジュールに余裕を持たずに進めると、急いで作業を進めることになり、品質に不安が生じてしまいます。

また、急遽追加作業や修正が発生した場合、スケジュールの余裕がないと対応が難しくなり、開店日に間に合わない事態を引き起こすこともあるでしょう。

このような問題を避けるためには、事前に詳細な工事スケジュールを作成し、各工程の進捗を定期的に確認・調整することが必要です。

デザイン重視してしまい導線設計が悪くなった

美容室の内装デザインは、見た目の美しさや高級感が重要視されがちですが、実際には、スタッフやお客様が快適に過ごせる導線設計が重要です。

たとえば、シャンプー台とカットスペースの配置が遠すぎる場合、スタッフが頻繁に動き回ることになり、作業が非効率になります。

また、カット台の配置が狭すぎて、お客様の移動がしづらく、他のスタッフとぶつかりやすくなることも考えられるでしょう。

デザイン的に美しい空間を作るために、これらの動線を考慮せずに配置してしまうと、現場での作業に支障が出て、最終的に運営がスムーズにいかなくなるのです。

美容室の内装工事に伴い依頼する際の注意点

美容室の内装工事を行うにあたり、主に以下3つのことに注意する必要があります。

  • 経験豊富な業者を選ぶ
  • オープン後のランニングコストまで意識する
  • スケジュールに余裕を持って依頼する

詳しく解説します。

経験豊富な業者を選ぶ

美容室は一般的な店舗とは異なり、電気容量の確保や給排水の配置、シャンプー台まわりの防水処理、照明計画、保健所の衛生基準など、業種特有の技術的配慮が多く求められます。

例えば、必要な電気容量を誤って計算した結果、ドライヤーやカラー機器の同時使用に耐えられず、ブレーカーが頻繁に落ちるようなトラブルに発展することも考えられます。

経験豊富な業者であれば、こうした美容室特有の課題を事前に把握し、設計段階から的確なアドバイスができるほか、施工中のトラブルにも柔軟に対応できます。

さらに、過去の施工事例をもとにした提案力もあり、オーナーのイメージを的確に形にしてくれる可能性が高いです。

オープン後のランニングコストまで意識する

美容室の内装工事を依頼する際には、施工費用やデザイン性だけでなく、オープン後のランニングコストにまで配慮した設計・設備選びを意識することが重要です。

たとえば、照明や空調の配置、使用する機器の省エネ性能、給湯器や給排水設備の効率性などは、日々の光熱費やメンテナンス費用に直結します。

初期費用を抑えるために安価な設備や素材を選んだ結果、電気代や修繕費が想定以上にかかってしまうケースも少なくありません。

特に美容室は照明やドライヤー、シャンプー台の給湯など、電力や水道を多く使う業態であるため、エネルギー効率の高い設備を選ぶことが長期的なコスト削減につながります。

スケジュールに余裕を持って依頼する

内装工事は、設計の打ち合わせから施工、検査、引渡しまで複数の工程があり、各段階で予期せぬトラブルが発生する可能性があります。

たとえば、資材の納期遅延や職人の手配不足、設計変更による再調整などが起これば、工期は簡単に後ろ倒しになります。

もしオープン日を決めた後に工期がずれ込むと、広告のタイミングや予約受付、スタッフのシフトなど運営面にも大きな影響を及ぼしてしまうでしょう。

このようなリスクを最小限に抑えるためには、一般的な工期を把握し、実現させたい内装がどのくらいの工期でできるのかを業者と相談して準備を行うことが大切です。

また、設計や工事の遅延を見越した「予備日」を確保しておくことで、突発的な問題にも柔軟に対応できます。

美容室の開業に伴う内装工事の流れを意識して余裕を持った計画を

美容室の開業を行う際は、スケジュールに余裕を持って業者選びを行い、事業計画を入念に練りましょう。

八幡建装は、千葉県市川市や船橋市、東京都23区を中心に店舗内装工事を行っており、特に美容室の施工実績が豊富です。

無料で物件選びに同行してもらえるため、お客様の理想に近い物件を選びやすく、完全自社施工管理により中間マージンも一切ありません。ぜひ一度相談してみてください。

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