美容室の開業に伴う動線設計の必要性やポイント|レイアウトの流れまで徹底解説
著者:八幡建装 株式会社
美容室の開業を考えている方にとって、店舗の「動線」はお客様の満足度や業務の効率に大きな影響を与える重要なポイントです。
おしゃれで快適な空間を作りつつ、スムーズな動線を設計することで、リピーターを増やすことができるでしょう。
そこで本記事では、美容室の開業に伴う動線設計の必要性やポイントなどを詳しく解説します。
八幡建装は、千葉県、東京都全域で店舗工事を行っており、美容室の施工実績が多数ございます。
見積もりの段階で自社でできること、できないことを明確にし、最適なプランをご提供します。ぜひ一度相談してみてください。
目次
美容室を開業する際の動線設計の必要性とは

美容室を開業する上で動線設計が必要な理由は、主に以下の通りです。
- 従業員の働く環境を良くする
- お客様により良い居心地を提供する
- 集客率アップを図れる
詳しく解説します。
従業員の働く環境を良くする
美容室における従業員の動線は、日々の業務効率に直結する要素です。
例えば、セット面からシャンプー台への移動がスムーズであれば、スタイリストは余計なストレスを感じることなく施術に集中できます。
動線が悪いと、従業員同士がすれ違う際にぶつかることが増えたり、無駄な移動が多くなり体力的な負担が増してしまいます。
そのため、作業スペースの広さや、施術の流れを考慮したレイアウトを設計することが重要です。
結果として、従業員の疲労軽減や作業効率の向上につながり、長期的に見ても定着率の向上やサービスの質の向上が期待できるでしょう。
お客様により良い居心地を提供する
美容室は、お客様がリラックスして施術を受ける場でもあります。
動線設計が適切であれば、無駄な動きが少なくなり、落ち着いた空間を提供することができます。
例えば、受付からセット面への誘導がスムーズであれば、お客様はストレスを感じることなく座ることができるでしょう。
また、待合スペースやシャンプー台への動線もスムーズであれば、施術中の移動が快適になり、リラックスした時間を過ごすことが可能です。
これにより、リピーターの獲得につながるだけでなく、口コミによる集客効果も期待できます。
集客率アップを図れる
動線設計が優れている美容室は、見た目の印象も良くなり、集客率の向上に貢献します。
例えば、外から見たときに店内が広々として清潔感のある雰囲気に見えれば、初めてのお客様も入りやすくなるでしょう。
また、効率的な動線設計により回転率が向上し、より多くのお客様を受け入れることが可能です。
結果として、収益の向上につながるだけでなく、競争が激しい美容業界において他店との差別化要素にもなります。
美容室を開業する際の動線設計のポイント

美容室を開業する際の動線設計のポイントは、主に以下の通りです。
- 従業員が動きやすい設計か
- 作業スペースが規定の範囲をクリアしているか
- 水回り設備近くに配置できているか
- 撮影スペース的な遊び心があるか
詳しく解説します。
従業員が動きやすい設計か
美容室の動線設計において、従業員がストレスなく動ける環境を作ることは非常に重要です。
セット面やシャンプー台、カウンターの配置が適切であれば、作業効率が向上し、スタッフの負担が軽減されます。
特に忙しい時間帯にはスムーズな動線が求められるため、実際にスタッフの動きをシミュレーションしながら設計することが大切です。
作業スペースが規定の範囲をクリアしているか
美容室の開業には、労働基準法や保健所の規定に基づいた作業スペースの確保が求められます。
特にセット面やシャンプー台の間隔が狭すぎると、作業がしづらくなるだけでなく、衛生面の問題も発生します。
そのため、法的な基準を満たしつつ、快適に作業できるスペースを確保することが重要です。
水回り設備近くに配置できているか
シャンプー台や洗面台といった水回り設備は、美容室の動線設計において重要な要素です。
これらの設備が遠い場所にあると、スタッフの移動時間が増え、業務効率が低下する可能性があります。
適切な場所に水回りを配置し、最適な動線を確保することで、スムーズな施術環境を実現できます。
撮影スペース的な遊び心があるか
SNSの普及により、美容室内に撮影スペースを設けることが集客戦略としても有効になっています。
施術後の仕上がりを撮影しやすい場所を確保することで、お客様が自然とSNSでシェアしやすくなり、口コミ効果を高めることができます。
また、背景や照明にもこだわることで、より魅力的な写真を撮影できる環境を整えることが可能です。
美容室の動線を含むレイアウトを考える際の流れ

美容室の動線を含むレイアウトを考える際、以下の流れで行う必要があります。
- 美容室スペース全体の寸法を測る
- セット面とシャンプー台の数を確定させる
- 従業員とお客様の動線を設計する
- 衛生面を配慮して換気を考える
- 照明やインテリアなどを考える
- 業者選定を行う
- 着工・完成し確認する
詳しく解説します。
美容室スペース全体の寸法を測る
美容室のレイアウトを考える際、最初に行うべきことは店舗全体の寸法を正確に測定することです。
スペースの広さを把握することで、セット面やシャンプー台、待合スペースの配置を計画的に決めることが可能になります。
また、動線をスムーズにするために、従業員とお客様の移動距離を考慮しながら設計を進めることが重要です。
特に、施術中の移動を最小限に抑えるためには、セット面とシャンプー台の距離や通路の幅を適切に設定する必要があります。
さらに、寸法を測る際には、コンセントの位置や水回り設備の配置も確認し、後の工事で問題が生じないように注意しましょう。
正確な寸法測定が、快適で機能的な美容室づくりの第一歩となります。
セット面とシャンプー台の数を確定させる
美容室の規模やターゲットとする顧客層に応じて、適切なセット面とシャンプー台の数を決定することが重要です。
セット面が多すぎると、スタッフの動線が悪くなり、施術のスムーズさが損なわれる可能性があります。
一方で、少なすぎると回転率が下がり、収益の最大化が難しくなります。理想的な数を確保するためには、1日の想定来店数や施術時間を考慮し、バランスの取れた配置を行うことが大切です。
また、シャンプー台はセット面との距離が近すぎるとお客様の移動が窮屈になり、遠すぎるとスタッフの負担が増えます。
快適な施術環境を実現するためには、適切な配置計画を立てることが求められるでしょう。
従業員とお客様の動線を設計する
美容室の動線設計は、従業員とお客様双方の快適性を左右する重要な要素です。
従業員にとっては、施術の流れがスムーズになることで、作業効率が向上し、疲労の軽減にもつながります。
例えば、受付から待合スペース、セット面、シャンプー台への動線が整理されていると、スタッフの無駄な移動を減らし、効率的に作業を行うことができます。
一方で、お客様にとっても動線のスムーズさは重要であり、店内での移動がストレスなく快適に感じられるようにする必要があります。
特に、シャンプー台への誘導や、施術後の会計までの流れがスムーズであれば、居心地の良い美容室として評価されるでしょう。
衛生面を配慮して換気を考える
美容室ではパーマ液やカラー剤などの薬剤を使用するため、適切な換気設計が不可欠です。
換気が不十分だと、薬剤の臭いが店内にこもり、不快な空間になってしまいます。換気のポイントとして、空気の流れを考慮した窓や換気扇の配置が挙げられます。
特にシャンプー台周辺やカラー施術エリアは臭いがこもりやすいため、局所換気を取り入れると効果的です。
また、快適な空間づくりのためには、換気だけでなく、空気清浄機の設置やアロマの活用も有効です。
お客様にとってリラックスできる環境を提供することができ、店舗の印象向上にもつながります。
照明やインテリアなどを考える
美容室の雰囲気を決める重要な要素として、照明やインテリアのデザインが挙げられます。
適切な照明計画を立てることで、店内の印象を大きく変えることができます。例えば、セット面には明るく自然な光を確保しつつ、待合スペースにはリラックスできる温かみのある照明を採用すると良いでしょう。
また、インテリアの配色や家具の選定も、店舗のコンセプトに合わせて慎重に行うことが大切です。
シンプルで洗練されたデザインの空間は、お客様に落ち着いた印象を与え、再来店の意欲を高めます。
動線を意識しながら、快適かつ魅力的な空間を演出することが、美容室の成功につながります。
業者選定を行う
美容室のレイアウト設計が完了したら、施工を担当する業者を選定する必要があります。
内装業者や設備業者は、それぞれの専門性が異なるため、美容室の施工実績が豊富な業者を選ぶことが望ましいです。
業者選びの際には、過去の施工事例を確認し、自分の理想とするデザインや動線設計を実現できるかを判断しましょう。
また、見積もりを複数の業者から取り寄せ、費用や工期、アフターサービスの内容を比較することも重要です。
信頼できる業者と契約することで、工事の進行がスムーズになり、希望通りの美容室を実現できます。
着工・完成し確認する
業者の選定が完了したら、いよいよ工事がスタートします。着工後は、設計通りに施工が進んでいるかを定期的に確認し、必要に応じて修正を加えることが重要です。
特に動線設計に関わる部分は、実際の作業動線を想定しながら細かくチェックする必要があります。
例えば、セット面とシャンプー台の距離が適切か、受付からの動線がスムーズかなど、実際の使用感を考えながら最終調整を行うとよいでしょう。
工事が完了したら、開業前にスタッフとともに動線の最終確認を行い、問題がないかをチェックします。
快適な動線設計が実現できれば、美容室の運営がスムーズになり、開業後の成功へとつながるでしょう。
適切な動線設計ができている美容室の事例
最後に、弊社の美容室工事の施工事例をご紹介します。
メンズ専門美容室|千葉県船橋市

出典:八幡建装株式会社
千葉県船橋市船橋駅前にある美容室の店舗内装工事を実施しました。
天井やインテリアなどをダークトーンで合わせて、リラックスできるような空間を演出しております。
特にSNS映えができるよう、撮影スペースを設けており、明るめのローラーパターンジョリパットでおしゃれに仕上げているのも特徴です。
以下の記事で詳しく事例を紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
【施工事例はこちら】
美容室|千葉県市川市本八幡

出典:八幡建装株式会社
千葉県市川市・本八幡の美容室の店舗内装工事を行いました。
空間に広がりを出し、お客様がゆったりできる空間を実現しております。また、動線もスムーズな設計を意識しており、お客様はもちろん、スタッフの方々が無理なく動きやすいようにしております。
以下の記事で詳しく事例を紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
【施工事例はこちら】
美容室の開業を検討している方は動線設計を丁寧に!

美容室の開業を検討している方は、特に動線設計が重要です。
お客様が快適でスムーズに過ごせるためには、ゆとりを持った無理のない動線を作成します。
また、従業員の方が動きやすいような動線設計にも配慮しましょう。
八幡建装は、千葉県、東京都全域で店舗工事を行っており、美容室の施工実績が多数ございます。
見積もりの段階で自社でできること、できないことを明確にし、最適なプランをご提供します。ぜひ一度相談してみてください。