店舗

Storefront

焼肉屋のダクト工事費用はいくら?坪数別の相場と安く抑える3つの秘策

著者:八幡建装 株式会社

「焼肉店を開業したいけれど、ダクト工事にどれくらいお金がかかるのか不安」
「見積もりをもらったが、金額の妥当性が判断できなくて困っている」

焼肉屋を志すオーナー様にとって、内装工事の中でも特に大きな比重を占めるのが換気設備です。

一般的な飲食店と比較しても、大量の煙が発生する焼肉店では強力な排気システムが必要です。

ダクト工事の仕組みや費用相場を正しく理解していないと、不必要な追加工事が発生したり、逆に安さを優先しすぎて「煙が充満して営業できない」といった致命的なトラブルを招きかねません。

そこで本記事では、これから焼肉店を始めるオーナー様に向けて、坪数別の相場や工事の内訳、そして費用を賢く抑えるための具体的なステップを詳しく解説します。

八幡建装は、千葉県市川市を中心に、浦安市や船橋市の近隣エリアや東京でも店舗工事を行っており、飲食店の施工実績も多数ございます。

見積もりの段階で自社でできること、できないことを明確にし、最適なプランをご提供します。ぜひ一度相談してみてください。

焼肉屋のダクト工事費用の相場は100万〜300万円

焼肉店のダクト工事費用は、一般的に100万円から300万円程度が相場となります。

このセクションでは、店舗の規模に応じた金額の変動や、見積書に記載される具体的な内訳項目について詳しく見ていきましょう。

坪数別の費用目安(10坪・20坪・30坪)

店舗の面積が広くなるほど、設置するロースターの数やダクトの総延長距離が増えるため、工事費用は比例して高くなります。

焼肉店は他の飲食店に比べ、1坪あたりの設備負荷が高いのが特徴です。 まずは、一般的な坪数ごとの費用感と、想定されるロースターの設置台数を以下の表にまとめました。

店舗の広さ想定ロースター数ダクト工事費用の目安特徴とコストの傾向
10坪4〜6台100万〜150万円カウンター中心の小規模店。配管距離を短く抑えやすい。
20坪8〜12台180万〜250万円標準的なロードサイド・ビルイン店舗。排気・給気のバランス設計が重要。
30坪以上15台〜300万円〜大型店。強力な排気ファンと複雑なダクト経路が必要になり、高額化しやすい。

たとえば、20坪の標準的な店舗であれば、テーブルごとにダクトを設置するため、部品代だけでも相当な金額になります。

さらに、10坪程度の小規模物件であっても、ビルの構造上、排気口を屋上まで立ち上げなければならない場合は、30坪クラスの工事費に匹敵するケースも珍しくありません。

このように、坪数はあくまで一つの目安であり、最終的な金額は「座席レイアウト」と「建物の排気ルート」の掛け合わせで決まります。

物件選びの段階で、ダクトをどのように通す想定なのかを専門業者に確認しておくことが、予算オーバーを防ぐ鍵となります。

施工箇所別の内訳(本体・配管・ファン)

ダクト工事の見積もりは、大きく分けて「本体機器」「配管部材」「駆動部(ファン)」の3つの要素で構成されます。

それぞれの役割と、部材・工賃を合わせた一般的な費用感を以下の表にまとめました。

施工箇所費用の目安主な役割と特徴
フード・ロースター本体15万〜30万円(1台/1箇所)煙を発生源で捕集する装置。上部排気のフードや無煙ロースター本体が該当。フィルター性能が維持管理費を左右する。
ダクト配管(材料・工賃)2万〜5万円(1mあたり)煙を屋外へ運ぶ「通り道」。焼肉店では火災予防のため、断熱材(ロックウール等)の施工が必須。ルートの長さで変動。
排気ファン(シロッコファン)15万〜40万円(1基あたり)煙を吸い込み、外へ押し出す「心臓部」。静圧(吸い込む力)の強さが重要。近隣対策のための消音装置を含む場合もある。
電気・吊り込み工賃10万〜30万円(一式)機器を天井に固定する作業や、ファンを動かすための配線工事。高所作業や深夜作業が必要な場合に加算される。

もっとも費用が変動しやすいのは「ダクト配管」です。これは、単なる管の長さだけでなく、天井裏の構造や屋外へ出すルートの複雑さに左右されるためです。

具体例を挙げると、ビルの1階から屋上まで配管を立ち上げる「屋上引き回し」が必要な場合、配管費用と足場代だけで50万円以上の追加料金が発生することもあります。

また、ファンは排気能力を左右するだけでなく、騒音トラブル(近隣対策)にも直結します。

安価なファンを選びすぎると、満席時に煙が吸いきれなかったり、振動音が隣接店舗に響いたりと、後のリスクになりかねません。

各項目の金額を個別にチェックし、とくに「配管ルートの長さ」や「ファンのスペック」については、業者の担当者に根拠を確認するようにしてください。

焼肉屋の内装工事に伴うダクトの種類

焼肉店の空調・換気システムは、単に煙を外に出すだけでなく、店内の空気バランスを保つための多種多様なダクトで構成されています。

それぞれのダクトが持つ役割を理解することは、快適な客席環境を作るために重要です。 ここでは、主要な5つのダクトについて解説します。

排煙ダクト

排煙ダクトは、焼肉店においてもっとも重要な、顧客が肉を焼く際に出る煙をダイレクトに吸引・排出するための設備です。

この設備が十分に機能しないと、店内が煙に包まれてしまい、顧客満足度が著しく低下します。

方式としては、天井からフードを吊り下げる「上部排気」と、テーブルの下に配管を通す「下部排気」の2種類が存在します。

たとえば、上部排気は工事費を抑えやすい一方、煙を吸い込む力が周囲の空流に左右されやすいという側面があります。

一方で、下部排気は見た目がスッキリし、煙が顔にかかりにくいメリットがありますが、床下工事が必要なため費用は高額になりがちです。

店舗のコンセプトやターゲット層に合わせて、最適な方式を選択することが必要となります。

給気ダクト

給気ダクトは、排気された分と同じ量の新鮮な空気を店内に取り込むための非常に重要な役割を担っています。

意外と見落とされがちですが、強力な排気を行う焼肉店では、同等以上の給気がないと店内の気圧が下がりすぎる「負圧状態」に陥ります。

負圧が強くなると、玄関ドアが開けにくくなったり、排水溝から悪臭が上がってきたりするなどの問題が生じるのです。

実際に、給気不足が原因でロースターの吸い込みが悪くなり、ダクト工事をやり直すことになった事例も少なくありません。

適切な箇所に給気口を配置することで、空気の循環がスムーズになり、エアコンの効きも改善されます。

設計段階で「排気量」と「給気量」の計算が正しく行われているか、必ず確認するようにしましょう。

全体換気用ダクト

全体換気用ダクトは、ロースター以外の店内の空気、特にお客様の衣服に残るニオイや室内の熱気を排出するためのシステムです。

客席全体の空気を常に入れ替えることで、清潔感のある空間を維持できます。

とくに長時間滞在するお客様にとって、店内の空気の「淀み」は不快感に直結するため、重要な設備といえます。

具体的には、トイレの換気や客席隅の空気溜まりを防ぐために設置されることが多いです。

この全体換気がしっかり機能していれば、焼肉店特有の「翌朝まで店内にニオイが残る」といった事態を軽減できます。

顧客に「また来たい」と思ってもらえるクリーンな環境づくりのために、排煙ダクトと併せて計画を立ててください。

厨房排気ダクト

厨房排気ダクトは、キッチン内のコンロやフライヤーから発生する油煙や熱気を処理するための設備です。

客席側の排気とは別系統で設計されることが多く、調理スタッフの作業環境を快適に保つために欠かせません。

厨房内は熱がこもりやすいため、強力な排気を行わないとスタッフの疲弊や食中毒リスクの増大を招く恐れがあります。

たとえば、スープを炊き続ける寸胴鍋の上には、湿気を効率よく逃がす専用のフードとダクトが必要です。

また、油分を多く含む排気は火災の原因にもなるため、定期的な清掃がしやすい構造にしておくことも重要です。

保健所の検査基準にも関わる部分ですので、法令を遵守した適切な設置が求められます。

空調ダクト

空調ダクトは、業務用エアコンから出る冷暖房の風を、店内の各エリアに効率よく届けるための通り道です。

広い店内の温度ムラをなくし、どこの席に座っても快適な温度を提供するために設置されます。

焼肉店は火を扱うため室温が上がりやすく、一般的な飲食店よりも強力な冷房能力が必要とされる場面が多いです。

具体的には、ダクトを通じて座席のピンポイントに冷風を届けることで、火の熱さを感じさせない工夫などがなされます。

もし空調ダクトの配置が適切でないと、特定の席だけが極端に暑くなるといったクレームにつながりかねません。

店舗全体のデザインを損なわないよう、露出配管にするか天井内に隠すかなどの意匠性も考慮して計画しましょう。

ダクト工事費用を抑えて焼肉屋を開業する3つの手順

焼肉店のダクト工事は高額になりがちですが、戦略的に準備を進めることで大幅なコストダウンが可能です。

ここでは、品質を落とさずに初期費用を節約するための具体的な手順を紹介します。

① 居抜き物件の既存設備を徹底調査する

コストを抑えるもっとも効果的な方法は、焼肉店の居抜き物件を選び、既存のダクト設備を可能な限り再利用することです。

スケルトン物件からの新規設置に比べ、既存の配管ルートやファンが活用できれば、工事費を数十万円から数百万円単位で浮かせることが可能です。

ただし、見た目が綺麗でも内部に油が固着していたり、排気能力が不足していたりする場合があるため、専門業者による事前の動作確認が必須となります。

実際に、調査を怠ったために開業直後にファンが故障し、かえって高くついたというケースも存在します。

契約前に「どの設備がそのまま使えるか」「補修にいくらかかるか」を明確にすることで、予算の狂いを防ぐことができます。

居抜き物件を見つける際は、内装業者を同行させて現地調査を行うのが賢明です。

② 排気効率を重視したレイアウトを設計する

ダクトの配管距離を短く、曲がりを少なく設計することで、材料費と施工費の両方を削減できます。

配管が複雑になればなるほど、大型のファンが必要になり、工事の難易度も上がります。そのため、ロースターの配置を排気出口に近い位置に集約させるようなレイアウトを検討しましょう。

たとえば、厨房と客席のダクト系統を一本にまとめられる配置にすれば、壁を貫通させる工事の回数を減らすことができます。

また、無理な配管は排気抵抗を生み、ランニングコストである電気代の増大や騒音の原因にもなります。

見た目のデザイン性と、設備効率のバランスを考慮した無理のない設計を心がけることが、長期的な節約につながるのです。

③ 中古のロースターや設備を検討する

ロースターやフード、ファンなどの機器本体を中古品やアウトレット品で揃えることも、有力な節約手段です。

新品で揃えると1台あたり十数万円するロースターも、中古市場であれば半額以下で手に入る場合があります。

とくに、大手チェーン店の閉店などで放出される比較的新しい型式を狙うのがおすすめです。

ただし、中古品は保証期間が短かったり、メンテナンスが不十分だったりするリスクがある点には注意が必要です。

購入時には必ず、清掃状況やパッキンの劣化具合を確認し、必要であれば部品交換を行ってから設置しましょう。

信頼できる厨房機器販売店を通じて購入すれば、設置後のトラブルリスクを最小限に抑えつつ、コストを大幅にカットできます。

まとめ:焼肉屋のダクト工事費用を正しく把握して予算計画を

焼肉店の開業において、ダクト工事は避けて通れない最大の難所の一つです。

相場は100万〜300万円と高額ですが、その内訳は坪数やレイアウト、選ぶ設備の種類によって大きく変化します。

排煙や給気のバランスを無視した安易なコストカットは、将来的なトラブルを招くため、プロの視点での慎重な判断が必要です。

八幡建装は、千葉県市川市を中心に、浦安市や船橋市の近隣エリアや東京でも店舗工事を行っており、飲食店の施工実績も多数ございます。

見積もりの段階で自社でできること、できないことを明確にし、最適なプランをご提供します。ぜひ一度相談してみてください。

お電話 メール予約 LINE