店舗

Storefront

【飲食店カウンター】失敗しない寸法・素材選び|売上が伸びるデザインの作り方

著者:八幡建装 株式会社

「店舗の面積は限られているけれど、カウンターをうまく使って客席数を増やせないだろうか」

「おしゃれなカウンターにしたいが、寸法や素材で失敗するのは避けたい」

そんな悩みを抱えていませんか。

本記事では、飲食店の売上を左右するカウンターデザインの鉄則を中心に、最適な寸法や人気素材、費用相場までを専門的な視点で解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

なお弊社では、店舗内装工事の豊富な実績をもとに、業態に合わせたデザインと動線設計を一貫してサポートいたします。

目次

  1. 飲食店カウンターデザインを成功させる【5つの鉄則】
  2. 寸法とレイアウトが命!適切なサイズを決める【3つの基準】
    1. 基準①:カウンターの「高さ」の選び方(ハイ・ミドル・ロー)
    2. 基準②:提供メニューで変わる「奥行き」の適切な寸法
    3. 基準③:隣客との適切な距離(席ピッチ)の算出方法
  3. 材質選びで空間が変わる!カウンター天板の人気素材【4選】
    1. 人気素材①:温かみと高級感を演出する「無垢材」
    2. 人気素材②:手入れが簡単でデザイン豊富な「メラミン化粧板」
    3. 人気素材③:スタイリッシュでモダンな印象の「モルタル・ステンレス」
    4. 人気素材④:ラグジュアリーな空間を作る「人工大理石・天然石」
  4. おしゃれな飲食店カウンターデザインの【業態別3パターン】
    1. パターン①:【居酒屋・和食】調理風景を魅せるライブ感重視のデザイン
    2. パターン②:【カフェ】一人でも長居したくなるリラックス重視のデザイン
    3. パターン③:【バー】非日常感を演出する照明と素材にこだわったデザイン
  5. 費用相場と飲食店カウンター完成までの【4STEP】
    1. STEP1:要望の整理と内装デザイン会社への相談
    2. STEP2:デザイン案・レイアウト図面の確認と修正
    3. STEP3:素材の決定と最終見積もりの確認
    4. STEP4:カウンター造作工事と完了検査
  6. 飲食店カウンターデザインまとめ|売上とリピート率を最大化しよう

飲食店カウンターデザインを成功させる【5つの鉄則】

飲食店カウンターデザインを成功させる【5つの鉄則】

飲食店のカウンターは、単なる客席ではありません。

店舗の売上や顧客満足度を大きく左右する、重要な設備です。

デザインを考えるうえでは、見た目の美しさだけでなく、機能性や居心地の良さまで計算し尽くす必要があります。

このセクションでは、設計に取りかかる前に押さえておきたい5つの鉄則を解説します。

鉄則内容
① コンセプトの明確化ターゲット層に合わせて方向性を定める
② 動線とオペレーションスタッフの作業効率を最優先する
③ パーソナルスペースお客様の居心地を左右する席間隔を確保する
④ 照明の演出ライティングで料理と空間を引き立てる
⑤ 細やかな配慮コンセントや荷物置きで快適性を高める

これらのポイントを押さえることが、長く愛される店舗づくりの土台となります。

寸法とレイアウトが命!適切なサイズを決める【3つの基準】

寸法とレイアウトが命!適切なサイズを決める【3つの基準】

カウンターのサイズ設計は、店舗の使い勝手と利益率を決定づける最重要項目です。

寸法を誤れば、お客様は窮屈さを感じ、スタッフは作業効率を落としてしまいます。

このセクションでは、具体的な数値を交えながら3つの基準を解説します。

基準ポイント
① 高さ用途に合わせてハイ・ミドル・ローから選ぶ
② 奥行き提供メニューに応じて寸法を設定する
③ 席ピッチ隣客との適切な距離を算出する

これらの数値を基準に、店舗の面積とコンセプトへ最適なレイアウトを導き出してください。

基準①:カウンターの「高さ」の選び方(ハイ・ミドル・ロー)

カウンターの高さは、店舗の業態とお客様の滞在時間に直接影響します。

目的に応じて「ハイ」「ミドル」「ロー」の3タイプから最適なものを選びましょう。

スタンディングバーや立ち飲み居酒屋で使われる「ハイカウンター」は、床から約1,000〜1,050mm。

客の回転率を高めたい業態に向いています。

一方、一般的なイスを使う「ミドルカウンター」は約900mmが目安です。

足を地につけてくつろげる「ローカウンター」なら約700mmが適しています。

高さに合わせてイスの座面高(差尺:約250〜300mm)を正確に計算することも欠かせません。

長時間座っても疲れない、快適な環境づくりにつながります。

基準②:提供メニューで変わる「奥行き」の適切な寸法

カウンターの奥行きは、提供する料理の器の大きさや品数に合わせて設計します。

狭すぎると食器が乗り切らず、広すぎるとスタッフが料理を提供しづらくなります。

ドリンクや軽食が中心のカフェやバーなら、奥行きは350〜400mm程度で十分です。

しかし、お皿を複数並べる居酒屋やコース料理を出すレストランの場合は、450〜600mmの奥行きが必要になります。

さらに、調味料やメニュー表を置くスペースも考慮しなければなりません。

提供する料理の最大ボリュームをシミュレーションし、お客様に圧迫感を与えない寸法を割り出しましょう。

基準③:隣客との適切な距離(席ピッチ)の算出方法

席ピッチ(1席あたりの幅)の算出は、売上目標と顧客体験のバランスを取る重要な作業です。

人間が食事をする際に必要な最小限の幅は、600mmとされています。

大衆居酒屋やラーメン店など、回転率を重視する業態ではこの600mmを基準に設計します。

一方で、高級和食店やオーセンティックバーのように非日常の空間を提供する場合は、700〜800mmの余裕を持たせたいところです。

図面上で席数を確保できても、安心はできません。

実際にイスを引いて立ち上がるスペース、つまり後ろの通路幅などが不足していないか。

立体的な動線を必ず確認することが、失敗を防ぐ鉄則です。

材質選びで空間が変わる!カウンター天板の人気素材【4選】

材質選びで空間が変わる!カウンター天板の人気素材【4選】

カウンターの天板素材は、店舗の顔として空間全体の印象を決定づけます。

さらに、日々の清掃やメンテナンスの手間にも直結する要素です。

ここでは、飲食店で採用されることの多い4つの人気素材を比較しながら解説します。

素材特徴
無垢材温かみと高級感を演出する天然木
メラミン化粧板手入れが簡単でデザインが豊富
モルタル・ステンレススタイリッシュでモダンな印象
人工大理石・天然石ラグジュアリーな空間を作る

予算やコンセプトに合致する、最適な素材を選定してください。

人気素材①:温かみと高級感を演出する「無垢材」

「無垢材」は、天然の木をそのまま切り出した素材です。

本物ならではの温かみと重厚感を兼ね備えています。

高級和食店や寿司店、オーセンティックバーなど、職人の技や上質な空間を売りとする業態に最適です。

ヒノキやウォールナットなど、樹種によって表情は大きく変わります。

経年変化(エイジング)による味わい深さを楽しめるのも、無垢材ならではの魅力です。

ただし、水濡れや輪ジミには弱いため、ウレタン塗装などの表面保護加工が欠かせません。

初期費用は高額になりがちで、定期的なメンテナンスの手間もかかります。

それでも、圧倒的な存在感とブランド価値を提供できる素材といえます。

人気素材②:手入れが簡単でデザイン豊富な「メラミン化粧板」

「メラミン化粧板」は、樹脂を含浸させた紙を重ね、高温高圧でプレスした素材です。

費用対効果が高く、多くの飲食店で採用されている最もポピュラーな天板といえます。

最大のメリットは、優れた耐久性とメンテナンス性の高さです。

水や熱、キズに強く、日常的な拭き掃除だけで美しさを保てます。

デザインのバリエーションも豊富です。

リアルな木目調から大理石調、モルタル風まで、店舗のコンセプトに合わせて自由に選べます。

高級感では本物の天然素材に一歩譲るものの、機能性とデザイン性を両立できます。

初期費用を抑えたい店舗にとって、非常に優秀な選択肢です。

人気素材③:スタイリッシュでモダンな印象の「モルタル・ステンレス」

「モルタル」や「ステンレス」は、無機質でインダストリアルな雰囲気を演出できる素材です。

無骨でありながら洗練された印象を与えます。

そのため、トレンド感のあるカフェやバル、コーヒースタンドなどで頻繁に採用されています。

ステンレスは厨房機器との親和性が高く、極めて衛生的で耐久性にも優れています。

一方、モルタル天板は職人の手作業による独特のムラ感が魅力です。

ただし、ひび割れ(クラック)やシミを防ぐため、専用のクリアコーティング施工が必要になります。

これらの素材は、空間をクールに引き締める効果があります。

あえて配管を露出させたスケルトン天井と組み合わせれば、統一感のあるモダンなデザインが完成します。

人気素材④:ラグジュアリーな空間を作る「人工大理石・天然石」

高級フレンチレストランやホテルのラウンジバーなど、圧倒的なラグジュアリー感を求める場合に選ばれるのが「人工大理石」や「天然石」です。

天然石(御影石や大理石)は、唯一無二の美しい模様と重厚感が魅力です。

ただし、酸に弱くシミになりやすい性質があるため、丁寧な扱いが求められます。

一方、アクリル樹脂などを主成分とする人工大理石(コーリアンなど)は、天然石のような高級感を持ちます。

加工が容易で、耐水性・防汚性に優れている点も特徴です。

材料費および施工費は、他の素材と比べて高額になります。

それでもターゲット層に非日常の体験を提供し、店舗の格を一段引き上げる強力なデザイン要素として機能します。

おしゃれな飲食店カウンターデザインの【業態別3パターン】

おしゃれな飲食店カウンターデザインの【業態別3パターン】

カウンターのデザインは、店舗の業態によって求められる機能と役割が変わります。

自店舗の方向性を定めたら、具体的な事例に当てはめて空間をイメージしてみましょう。

このセクションでは、代表的な3つの業態のデザインパターンを解説します。

業態デザインの方向性
居酒屋・和食調理風景を魅せるライブ感重視
カフェ一人でも長居したくなるリラックス重視
バー照明と素材にこだわった非日常感の演出

業態ごとの特徴を掴み、独自の魅力を引き出してください。

パターン①:【居酒屋・和食】調理風景を魅せるライブ感重視のデザイン

居酒屋や和食店のカウンターでは、「ライブ感」が鍵を握ります。

料理人の包丁さばき、炭火で焼き上げる香り。

調理風景そのものを、エンターテインメントとして提供するのです。

厨房と客席を隔てる立ち上がり(目隠し)を低く設定する。

あるいはフラットなフルオープンキッチンを採用する。

こうした工夫で、スタッフとお客様のコミュニケーションが自然に生まれます。

この臨場感やシズル感が、料理の価値を高め、顧客の満足度を増幅させます。

提供メニューに合わせて十分な奥行き(約500mm〜)を確保し、無垢材など質感にこだわった素材を使えば、本格的で上質な食事空間を演出できます。

パターン②:【カフェ】一人でも長居したくなるリラックス重視のデザイン

カフェのカウンターは、一人客が作業や読書に没頭できる「パーソナルな居心地の良さ」を最優先に設計します。

リラックスできる環境づくりが、再来店を促す強い動機になります。

自然光をたっぷり取り入れられる窓際への設置や、温かみのある木目調の素材(メラミン化粧板など)が効果的です。

さらに、長時間の滞在を支える工夫も欠かせません。

座り心地の良いクッション性の高いイスや、各席へのコンセント・USBポートの設置です。

作業スペースとして十分な幅と奥行きを確保しましょう。

手元を優しく照らすペンダントライトを均等に配置すれば、機能的でおしゃれなデザインが完成します。

パターン③:【バー】非日常感を演出する照明と素材にこだわったデザイン

バーのカウンターデザインの使命は、日常から切り離された「特別な時間と空間」を構築することです。

店内全体のトーンを落とし、カウンターそのものが浮かび上がるような重厚な演出が求められます。

天板には、天然石やダークトーンの無垢材など、高級感のある素材を使います。

そして最も重要なのが、照明計画です。

カウンター奥のバックバー(酒棚)を下から照らし、ボトルを美しく魅せる間接照明。

グラスの氷をきらめかせるダウンスポットライト。

これらを緻密に計算して配置します。

ローカウンター(高さ約700mm)に座り心地を極めたラウンジチェアを合わせれば、極上の顧客体験を提供できます。

費用相場と飲食店カウンター完成までの【4STEP】

費用相場と飲食店カウンター完成までの【4STEP】

理想のデザインを現実の店舗に落とし込むには、2つの準備が欠かせません。

正確な費用感の把握と、施工完了までの正しい段取りの理解です。

このセクションでは、見積もりから引き渡しまでの流れを4つのSTEPで解説します。

STEP内容
STEP1要望の整理と内装デザイン会社への相談
STEP2デザイン案・レイアウト図面の確認と修正
STEP3素材の決定と最終見積もりの確認
STEP4カウンター造作工事と完了検査

計画をスムーズに進めるための指標として、ぜひご活用ください。

STEP1:要望の整理と内装デザイン会社への相談

まずは、店舗のコンセプトや提供メニュー、ターゲット層を整理します。

希望するデザインイメージや予算の上限も、文書にまとめておきましょう。

参考となる写真を集めておくと、イメージの共有がスムーズに進みます。

次に、店舗開業や改装を支援するプロの内装デザイン会社へ相談し、現地調査を依頼します。

見積依頼の前には、図面や物件の現況写真、営業形態などを整理して業者に渡すことが大切です。

近隣挨拶の必要性や既存設備の引継ぎ有無など、現場条件も共有しましょう。

現地調査の精度が上がり、見積の差異を抑えられます。

自社で準備できる情報をできる限り提供し、プロの知見を借りながら計画の土台を固めていきます。

STEP2:デザイン案・レイアウト図面の確認と修正

現地調査の結果をもとに、内装業者から平面図や立面図が提出されます。

完成イメージを示すパース図も、あわせて確認できます。

この段階で、店舗の骨格となるレイアウトを徹底的に検証しましょう。

前述したカウンターの高さや奥行き、席ピッチは適切か。

スタッフの作業動線に無駄はないか。

こうした点を細かくチェックします。

デザイン・設計費は、図面の作成だけにかかる費用ではありません。

動線設計や法令チェックを調整する業務であり、工事の効率化とコスト抑制に貢献します。

少しでも懸念点があれば遠慮なく伝え、納得がいくまで図面の修正を繰り返すことが、後々の後悔を防ぐ最大の防御策です。

STEP3:素材の決定と最終見積もりの確認

図面が確定したら、具体的な仕様を決定します。

天板の材質やクロスの色、照明器具などです。

これらをもとに、最終的な見積もりを算出します。

店舗内装工事の見積書で最も重要なチェックポイントは、総額ではなく「内訳の透明性」です。

材料費、施工費、諸経費などが明確に分かれているか確認しましょう。

「一式」と記載された項目の内訳が示されているかも、見落とせないポイントです。

造作・家具工事は、既製品を使うか完全オーダーで作るかによって費用が大きく変わります。

予算をオーバーしている場合は、目立たない部分の素材グレードを下げるなどして、クオリティとコストの最適解を見つけ出しましょう。

STEP4:カウンター造作工事と完了検査

契約締結後、いよいよ実際の施工がスタートします。

工事中は定期的に現場へ足を運びましょう。

図面通りに作業が進んでいるか、寸法にズレが生じていないかを確認できます。

工事が完了したら、引き渡し前の最終検査(施主検査)を実施します。

仕上げ工事は、工事完了前の清掃や最終検査を含む工程です。

顧客への引渡しの品質を左右する、大切な作業といえます。

美装の範囲や最終チェック項目を明記してもらいましょう。

引渡し後の手直しの扱いも契約書に盛り込んでおけば、トラブル回避につながります。

キズや不具合はないか、コンセントの位置は正しいかを厳密にチェックし、問題がなければ引き渡しとなり、夢の店舗が完成します。

飲食店カウンターデザインまとめ|売上とリピート率を最大化しよう

飲食店カウンターデザインまとめ|売上とリピート率を最大化しよう

飲食店のカウンターデザインは、店舗のコンセプトを体現する最重要設備です。

お客様に極上の居心地を提供する、店舗の心臓部ともいえます。

ターゲット層に合わせた明確なコンセプト設計から始まり、適切な寸法や動線の確保、業態にフィットした材質選びまで。

これらすべての要素が、店舗の売上とリピート率に直結します。

内装工事の見積もりを比較する際は、金額の安さだけで判断してはいけません。

内訳の明確さや業者の提案力まで、総合的に評価することが成功の分かれ道です。

弊社では、豊富な施工実績に基づく確かな技術で、お客様の理想の店舗づくりを全力でサポートいたします。

デザインのご相談や詳細な見積もりのご依頼は、ぜひ下記のリンクよりお気軽にお問い合わせください。

経験豊富なスタッフが、最適なプランをご提案いたします。

お電話 メール予約 LINE