賃貸オーナーが知っておくべき原状回復工事のルールや流れ|トラブルを起こさない3つのコツを解説
著者:八幡建装 株式会社「賃貸経営を行うにあたり、原状回復工事のルールが知りたい」
「入居者が退去した後に行う賃貸物件の原状回復工事の流れは?」
上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
原状回復工事は、入居者が退去した後に必ず行わなければならない工事です。
特に賃貸経営を初めてするオーナー様は、原状回復工事についての知識が浅い傾向があるため、事前に知っておきたいでしょう。
そこで本記事では、賃貸オーナーが知っておくべき原状回復工事のルールや流れ、トラブルを起こさないコツなどを解説します。
八幡建装は、市川市にある総合リフォーム会社であり、市川市を中心に、船橋市や浦安市などで活動しています。
中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべて原状回復工事にかかる費用となるため、コスパ良く原状回復工事を実現することが可能です。
市川市や船橋市、浦安市で原状回復工事を頼みたい方は、ぜひ以下からご相談ください。
目次
賃貸退去時の原状回復とは
賃貸退去の際、入居者が退去した後にオーナーは次の入居者が入れるように、綺麗な状態に戻さなければなりません。それが「原状回復」と呼ばれる作業です。
原状回復は、賃貸契約終了時に室内の状態を契約開始時の「原状」に戻すことを義務付けられています。
その範囲や内容については、オーナーとテナント間でしばしば認識の違いが生じることがあるため、本項では以下3つについて詳しく解説します。
- 原状回復の基本ルール
- テナントとオーナーの責任分担
- 原状回復工事の範囲とは
原状回復の基本ルール
原状回復には明確な基本ルールが存在します。
まず、賃貸物件を退去する際、入居者が支払うべきは「通常使用による経年劣化」を除いた修繕費用であるとされています。
つまり、壁紙の日焼けや畳の自然な色あせなどの経年による変化は入居者の負担ではないということです。
しかし、穴を開けたり、染みをつけたりと明らかに通常使用を超えるダメージがある場合、その修復費用は入居者が負担することになるのです。
とはいえ、原状回復の範囲については、契約や物件の特性によって変わり得るため、契約時には入居者はもちろん、オーナーもその点を明確にしておくことが争いを防ぐ鍵となるでしょう。
入居者とオーナーの責任分担
入居者とオーナーの責任分担については、しばし迷いが生じるところです。
原状回復の際の修繕は、原則として入居者が居住中に引き起こしたダメージに限定されます。
しかし、故意や過失による破損でない限り、経年による自然な劣化はオーナーの責任とされています。
これには、設備の老朽化も含まれ、例えば水回りの設備が古くなって故障した場合などは、オーナーが修理を行うべきでしょう。
入居者とオーナー間においては、この責任分担を明確にするためのチェックリスト作成や立会いが有効な手段です。
また、入居前に撮影した写真と比較して実際の損耗状況を検証することも、相互理解のための重要なプロセスです。
原状回復工事の範囲とは
原状回復工事の範囲は、簡単に言えば、入居者の使用による物件への変更や損傷の修復を目的としています。
具体的には壁や床の補修、設備の取り替え、クリーニングなどが含まれるでしょう。
ただし、オーナーに対して正当な理由なく過大な工事を要求する権利は入居者にはありません。
オーナーの方は、基本的に経年劣化した部分の原状回復工事が範囲となることを覚えておきましょう。
賃貸物件の原状回復工事の流れ
原状回復工事をスムーズに進めるためには、工事の流れをしっかりと理解しておくことが重要です。
本項では、簡単に原状回復工事の流れをご紹介します。
- 契約書や原状回復に関する規定を確認
- 見積もりの依頼を行い、工事の契約
- 着工と引き渡し
詳しく解説します。
契約書や原状回復に関する規定を確認
原状回復工事に取りかかる前には、まず、契約書や原状回復に関する規定を確認し、入居者とオーナー間の合意が取れている事項を把握しましょう。
そうすることで、無駄なトラブルを避けることができます。さらに、壁紙や畳、フローリングの状態など、具体的な修繕箇所をチェックしておくことも大切です。
これらの確認作業を丁寧に行うことで、工事の必要性と範囲を明確にし、後の工程がスムーズに進むようにしましょう。
見積もりの依頼を行い、工事の契約
見積もり依頼は、原状回復工事を予算内で行うための重要なステップです。
依頼する際には、「何を修繕する必要があるのか」「そのための詳細な仕様は何か」といった内容を明確に伝えることが必要です。
具体的な作業内容と量を業者に伝え、複数の業者から見積もりを取ることで、コストとサービスのバランスを比較し、最適な業者を選ぶことができるでしょう。
見積もりを取る際には、工事完了後の保証やアフターサービスについても確認し、後の問題を防ぐためにも注意深く選定していくことが重要です。
見積もりの内容に納得できたあとは、工事の契約を行います。
着工と引き渡し
契約が完了後、着工になります。
工事を始める前には工事スケジュールを慎重に組むことが欠かせません。これには工事の期間だけではなく、各段階における中間目標を設定し、それらの進捗を定期的にチェックする必要があります。
また、工事中に予期せぬ事態が発生する可能性も考慮し、柔軟な対応ができるよう余裕を持たせたスケジュールを立てましょう。
定期的な進捗確認を通じて、工事の品質を維持しながら、予定通りに作業を進めていけるように管理していきます。
工事が完了したら、問題ないか確認を行い、特に問題なければ引き渡しとなります。
賃貸経営に伴う原状回復でトラブルが起こらないためのポイント
原状回復の際に、入居者とトラブルが起こらないようにするためには、主に以下3つのポイントを抑えておく必要があります。
- 入退去時の確認リストを利用する
- 入居者が入る前に部屋の状況を画像で撮っておく
- 負担の範囲を契約書に明記しておく
敷金トラブルは賃貸契約が終わるタイミングでしばしば起きます。トラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
入退去時の確認リストを利用する
まずは、入退去時の確認リストを利用することが大切です。
原状回復のガイドラインには、入退去時の物件状況及び原状回復確認リストの公表が明記されています。
内容は、損耗の有無や修繕の要否などです。
入居者とオーナーそれぞれで確認することで、費用負担の範囲を明確にできるようになり、トラブルを防げるようになるでしょう。
入居者が入る前に部屋の状況を画像で撮っておく
入居者が入る前に部屋の状況を画像で撮っておくことも、原状回復でトラブルが起こらないためのコツです。
原状回復においては、「部屋がどのような状態で引き渡されたか」というのが基本となります。
具体的な画像記録があれば、入居者が引っ越し後にどのような変更やダメージを加えたかを正確に判断でき、これが原状回復の範囲や費用の妥当性を判断する根拠となるのです。
例えば、壁に傷がなかった部屋が、退去時に傷が発見された場合、その修繕費用を入居者に請求できますが、入居前の状態を証明する画像がなければ、傷が入居者によるものかどうかの証明が難しくなります。
よって、オーナーとしては、入居者の入居前の部屋の状況を写真で詳細に記録し、保管しておくことで、将来的な原状回復に関するトラブルを未然に防ぐことが可能です。
負担の範囲を契約書に明記しておく
オーナーは原状回復の際に生じる費用の負担範囲を、契約書に明確に記載することが重要です。
原状回復に関するトラブルの多くは、何が入居者の責任で、何がオーナーの責任かについての曖昧さから発生します。
契約書に具体的な条件と範囲を記述することで、このような誤解を避け、両者間の明確な合意を作ることが可能です。
例えば、契約書に「壁紙の日焼けによる張り替えはオーナー負担、穴あけや汚れによる張り替えは入居者負担」などといったことがわかるように記載すれば、責任の所在が明確になります。
このように、オーナーとしては、原状回復における負担の範囲を契約書で明示することで、将来のトラブルを減らし、入居者との円滑な関係を維持することが可能となるでしょう。
原状回復工事の業者選びのコツ
原状回復工事は退去時に非常に重要で、業者の選択に失敗すると余計なトラブルやコストが発生します。
本項では、原状回復工事の業者選びについてご紹介します。
- 原状回復工事の実績が豊富か
- 複数業者から見積もりをとり比較検討する
- 口コミや評判を確認する
信頼のおける業者を選ぶことで、工事の質も保証され、納得のいく原状回復を実現できるでしょう。
選び方のポイントを詳しく解説します。
原状回復工事の実績が豊富か
信頼できる業者を見つけるために、まずはその業者が原状回復工事の実績が豊富かを確認することが重要です。
経験豊富な業者は多くの状況に対応できる可能性が高いです。
また、業者がどのような保証を提供しているのか、アフターフォローは充実しているのかも確認しましょう。細かな点にも気を配る業者は、クライアントとの信頼関係を大切にしている証拠です。
複数業者から見積もりをとり比較検討する
複数の業者から見積もりを取ることは、良心的な価格で質の良いサービスを受けるためには必要不可欠です。
見積もりは、工事の内容とコストを詳細に知る絶好の機会です。
同じ工事内容でも業者によって見積もり額が異なることが多いので、複数の見積もりを比較することで、適正価格を知ることができます。
ただし、価格だけでなく、提案される工事の内容や仕上がりの質、作業期間も比較することが肝心です。
口コミや評判を確認する
実際にその業者を利用した人の意見は、信頼性の高い情報源となります。
口コミや評判は、インターネットで簡単に調べることができ、業者が過去に手がけた仕事の品質や対応の良さを知る手助けとなります。
ポジティブな評価ばかりでなく、ネガティブな意見も参考にし、バランスの取れた判断材料として活用しましょう。
また、口コミサイトやSNSだけでなく、周囲の知人からの直接の推薦も価値があります。
原状回復工事のご相談なら八幡建装へ!
本記事では、賃貸オーナーが知っておくべき原状回復工事のルールや流れ、トラブルを起こさないコツなどを解説しました。
賃貸物件の原状回復工事は、トラブルが起こりやすい傾向があるため、まずは原状回復のルールを理解し、未然にトラブル防止策を打つことが大切です。
八幡建装は、市川市にある総合リフォーム会社であり、市川市を中心に、船橋市や浦安市などで活動しています。
中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべて原状回復工事にかかる費用となるため、コスパ良く原状回復工事を実現することが可能です。
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