原状回復

Restoration

原状回復費用が高すぎると感じる理由3選|適切な対処法や費用相場について詳しく解説

著者:八幡建装 株式会社

「原状回復費用の見積もりが高すぎるけどなんで?」
「原状回復費用が高すぎると感じた場合の対処法は?」

上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?

入居者が退去した際に、物件のオーナーは原状回復工事を依頼しなければなりませんが、その費用が思ったより高いと、経済的な負担が大きくなってしまいます。

できる限り安く原状回復工事を依頼したいところです。そこで本記事では、原状回復費用が高すぎると感じる理由を踏まえた上で、適切な対処法や費用相場について解説します。

八幡建装は、市川市にある総合リフォーム会社であり、市川市を中心に、船橋市や浦安市などで活動しています。

中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべてリフォームにかかる費用となるため、コスパ良く原状回復工事を実現することが可能です。

市川市や船橋市、浦安市で原状回復工事を頼みたい方は、ぜひ以下からご相談ください。

原状回復費用が高すぎる理由とは

原状回復費用を見積もりしてもらった際、思ったより高すぎると感じるオーナーの方も多いでしょう。

本項では、原状回復費用が高すぎる理由について3つご紹介します。

  • 入居者が部屋のメンテナンスを怠っていた
  • 原状回復義務の範囲ではない部分まで請求されている
  • デザイン性の高い内装にしている

詳しく解説します。

入居者が部屋のメンテナンスを怠っていた

原状回復費用が高くなる一つの大きな理由は、入居者が部屋のメンテナンスを怠っていることです。定期的なメンテナンスが行われないと、小さな問題が大きな損傷へと発展することがあります。

例えば、冬に結露が発生し、そのまま掃除しないで放置したことでカビが繁殖してしまったり、クロスが腐食したりなどです。

これらの内容は、入居者が部屋のメンテナンスをしっかりとしていなかったことが原因となります。

そもそも民法第644条では、入居者には善管注意義務があると明記されているため、入居者は借りている以上、部屋の管理はしっかりと行わなければならないのです。

原状回復義務の範囲ではない部分まで請求されている

原状回復費用が高いと感じる要因として、原状回復義務の範囲ではない部分まで請求されていることが考えられます。

基本的に、オーナーの原状回復義務は、経年劣化や通常使用による摩耗などが該当します。

しかし、中には「故意や過失等によって状態が損なわれた部分」も請求されている可能性があり、費用が高いと感じるでしょう。

そのような場合、業者が間違っているケースが考えられますが、契約書によっては特例により原状回復範囲を定めていることも考えられます。

事前に契約書を確認し、入居者とオーナーの原状回復義務の範囲を確認しておくことが大切です。

デザイン性の高い内装にしている

店舗や事務所のオーナー向けの話とはなりますが、原状回復費用が予想以上に高くなる原因の中には、デザイン性の高い内装にしていることが考えられます。

特に店舗や事務所などで使っている場合、経営者は、働き方をデザインして生産性向上のためのワークプレイスを提供する傾向があり、デザインにこだわりぬきます。

デザイン性の高い内装材料は、一般的な材料よりも特殊であったり、高品質であったりするため、原状回復を行うとなれば、コストも高くなるのです。

原状回復費用が高すぎる場合の対処法とは

原状回復費用が高すぎると感じた場合、主に以下3つの対処法が必要です。

  • 火災保険が適用できるかどうか確認する
  • 複数業者から相見積もりをとる
  • 賃貸借契約内容をチェックする

あらかじめ対処法を知っておくことで、より経済的負担を軽減しながら原状回復工事を実現できるでしょう。

詳しく解説します。

火災保険が適用できるかどうか確認する

物件オーナーの皆様が直面する高額な原状回復費用に対する有効な対処法の一つは、火災保険の適用可能性を確認することです。

火災保険は、単に火災による損害だけでなく、水漏れやその他の事故による損傷にも適用されることがあります。

例えば、入居者がキッチンで誤って水漏れを起こし、床や壁に損傷を与えた場合、この種の損害は火災保険の水損部分でカバーされる可能性があります。

このように、原状回復にかかる費用が保険のカバー範囲内であれば、オーナーの負担を大幅に軽減することが可能です。

まずは火災保険が適用できるかどうか確認し、できるのであれば有効活用しましょう。

複数業者から相見積もりをとる

原状回復費用が高すぎると感じた場合、なるべく複数業者から相見積もりをとることが重要です。高すぎると感じる1つの要因として、1社のみの見積額で判断していることが考えられます。

複数の業者から見積もりを取ることで、それぞれの業者が提供するサービスの内容と価格を比較することができます。

これにより、オーバーチャージや不必要な修繕を避け、適正な価格での修復が可能になるのです。

また、業者間の競争によって価格が適正化される傾向もあるため、費用負担を抑えたいのであれば、複数業者から相見積もりを取るようにしましょう。

賃貸借契約内容をチェックする

原状回復費用が過度に高くなる問題に対処する1つの効果的な方法は、賃貸借契約の内容を確認し、理解することです。

契約書には、原状回復に関する責任と費用負担についての詳細が明記されており、これが費用評価の基準となります。

例えば、契約書に「入居者の過失による損傷は入居者が負担」と明記されている場合、入居者が原因で生じた損傷に関してはオーナーが費用を負担する必要はありません。

このように、契約内容を正確に理解することで、不必要な修繕や不当な費用請求を防ぐことが可能です。

原状回復費用の相場

原状回復費用が高すぎると感じる場合、大体の費用相場を知っておく必要があります。

費用相場を知っておくことで、業者から見積もりをとった際に、適正価格であるかどうかの判断がつくようになるからです。

ただし、原状回復費用の相場は部屋の広さや業者によって異なります。一般的に、原状回復にかかる主な費用の相場は以下の通りです。

  • ハウスクリーニング:3〜10万円
  • フローリング床の張り替え:3〜10万円/㎡
  • 壁紙の張り替え:1,500円/㎡

あくまで目安ですので、詳しい費用相場は依頼を検討している業者に聞いてみるのをおすすめします。

原状回復費用が高すぎて不安にならないように原状回復ガイドラインの内容を理解しよう

原状回復費用の見積もりが高すぎると感じるオーナーの方は、原状回復ガイドラインの内容を理解することが大切です。

ガイドラインは国土交通省が公表しているものであり、「どこまで費用を支払えばいいのか」が明記されています。

本項では、ガイドラインの内容を踏まえて以下2つについて詳しく解説します。

  • 借した側の責任範囲
  • 借りた側の責任範囲

借した側の責任範囲

物件を貸した側の責任は、基本的に経年劣化したものが該当します。

ガイドラインの内容を踏まえて、借した側の責任範囲を以下の表にまとめてみました。

部位主な範囲
・畳の裏返し、表替え(特に破損していないが、次の入居者確保のために行うもの)
・フローリングのワックスがけ
・家具の設置による床、カーペットのへこみ、設置跡
・畳の変色、フローリングの色落ち(日照、建物構造欠陥による雨漏りなどで発生したもの)
壁、天井・テレビ、冷蔵庫等の後部壁面の黒ずみ(いわゆる電気ヤケ)
・壁に貼ったポスターや絵画の跡
・壁等の画鋲、ピン等の穴(下地ボードの張替えは不要な程度のもの)
・エアコン(賃借人所有)設置による壁のビス穴、跡
・クロスの変色(日照などの自然現象によるもの)
建具、襖など・網戸の張替え(破損はしていないが、次の入居者確保のために行うもの)
・地震で破損したガラス
・網入りガラスの亀裂(構造により自然に発生したもの)
設備、その他・専門業者による全体のハウスクリーニング(賃借人が通常の清掃を実施している場合)
・エアコンの内部洗浄(喫煙等の臭いなどが付着していない場合)
・消毒(台所・トイレ)
・浴槽、風呂釜等の取替え(破損等はしていないが、次の入居者確保のために行うもの)
・鍵の取替え(破損、鍵紛失のない場合)
・設備機器の故障、使用不能(機器の寿命によるもの)

引用:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

借りた側の責任範囲

一方、借りた側は、オーナーと異なり「故意や過失等によって状態が損なわれた部分」が基本的な責任範囲です。

ガイドラインの内容を踏まえて、借した側の責任範囲を以下の表にまとめてみました。

部位主な範囲
・カーペットに飲み物等をこぼしたことによるシミ、カビ(こぼした後の手入れ不足等の場合)
・冷蔵庫下のサビ跡(サビを放置し、床に汚損等の損害を与えた場合)
・引越作業等で生じた引っかきキズ
・フローリングの色落ち(賃借人の不注意で雨が吹き込んだことなどによるもの)
壁、天井・賃借人が日常の清掃を怠ったための台所の油汚れ(使用後の手入れが悪く、ススや油が付着している場合)
・賃借人が結露を放置したことで拡大したカビ、シミ(賃貸人に通知もせず、かつ、拭き取るなどの手入れを怠り、壁等を腐食させた場合)
・クーラーから水漏れし、賃借人が放置したため壁が腐食
・タバコ等のヤニ・臭い(喫煙等によりクロス等が変色したり、臭いが付着している場合)
・壁等のくぎ穴、ネジ穴(重量物をかけるためにあけたもので、下地ボードの張替えが必要な程度のもの)
・賃借人が天井に直接つけた照明器具の跡
・落書き等の故意による毀損
建具、襖など・飼育ペットによる柱等のキズ・臭い(ペットによる柱、クロス等にキズが付いたり、臭いが付着している場合)
・落書き等の故意による毀損
設備、その他・ガスコンロ置き場、換気扇等の油汚れ、すす(賃借人が清掃・手入れを怠った結果汚損が生じた場合)
・風呂、トイレ、洗面台の水垢、カビ等(賃借人が清掃・手入れを怠った結果汚損が生じた場合)
・日常の不適切な手入れもしくは用法違反による設備の毀損
・鍵の紛失または破損による取替え
・戸建賃貸住宅の庭に生い茂った雑草

引用:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

原状回復費用が高すぎることに関するよくある質問

最後に、原状回復費用が高すぎることに関するよくある質問の回答をします。

あらかじめ疑問になりやすいことを解決しておくことで、安心して原状回復工事を依頼できるようになるでしょう。

詳しく解説します。

賃貸の原状回復費用は全てオーナーが負担する?

賃貸の原状回復費用は、全てオーナーが負担するとは限りません。

通常の使用範囲で生じた損傷や経年劣化であればオーナーが全負担しますが、入居者の故意や過失などで傷ついた箇所があれば、それは入居者が負担する必要があります。

詳しくは国土交通省が定めている原状回復ガイドラインに記載されているので、気になる方はそちらをご確認すると良いでしょう。

原状回復費用の最大額はどのくらいになる?

正確には限度額はありませんが、原状回復費用の相場は、一般的に家賃の3ヵ月分が最大額となります。

そのため、オーナーは最低でも家賃3ヶ月分の資金を原状回復費用として当てられるよう、とっておきましょう。

原状回復費用に関するご相談は八幡建装へ!

八幡建装

本記事では、原状回復費用が高すぎると感じる理由を踏まえた上で、適切な対処法や費用相場について解説しました。

原状回復費用が高すぎると感じた場合は、入居者が部屋のメンテナンスを怠っていたり、原状回復義務の範囲ではない部分が請求されていたりなどが考えられます。

なるべく費用負担を抑えるために、火災保険の適用や複数社から相見積もりをとるなど、工夫しましょう。

八幡建装は、市川市にある総合リフォーム会社であり、市川市を中心に、船橋市や浦安市などで活動しています。

中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべてリフォームにかかる費用となるため、コスパ良く原状回復工事を実現することが可能です。

市川市や船橋市、浦安市で原状回復工事を頼みたい方は、ぜひ以下からご相談ください。

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