狭い浴室を広げるリフォーム方法5選|注意点や費用相場なども解説
著者:八幡建装 株式会社
「せっかくのバスタイムなのに、足が伸ばせなくてリラックスできない……」
「古い家の狭いお風呂を、ホテルのような広々とした空間に作り変えることはできないだろうか?」
このような疑問や悩みをお持ちではないでしょうか。
お風呂は一日の疲れを癒やす大切な場所だからこそ、窮屈さを感じながらの入浴は精神的なストレスにもなりかねません。
実は戸建て住宅であれば構造を工夫することで、今よりも格段に広い浴室空間を手に入れられる可能性があります。
本記事では、狭い浴室を物理的に広げるリフォーム手法から、費用相場、さらには構造上の制限がある場合の対処法まで、プロの視点で徹底的に解説します。
目次
狭い浴室を広げるリフォームの方法

浴室が狭いと感じる原因は、住宅の構造や以前の規格に合わせた設計にあります。しかし、現代のリフォーム技術を用いれば、物理的な拡張や効率的な空間活用により、快適な広さを確保することが可能です。
本セクションでは、狭い浴室を広げるリフォームの方法を詳しく解説します。
ユニットバスのサイズアップ
現在の浴室内にデッドスペースがある場合、ユニットバスのサイズアップは最も効率的な方法です。
理由は、古い住宅のユニットバスと壁の間には意外と隙間があり、最新の薄型壁パネルを採用した製品なら、同じ設置スペースでも一回り大きな浴槽を置けるからです。
具体的には、従来の「1216サイズ(120cm×160cm)」から「1317サイズ」や「1418サイズ」へ変更できる事例が多く見られます。
わずか10cmの差でも、足の伸ばしやすさや洗い場の開放感は劇的に向上します。
そのため、まずは壁裏の寸法を正確に測定し、最新モデルへの入れ替えでどれだけサイズアップが可能かを確認しましょう。
間取り変更で浴室スペースを拡張
浴室自体の面積を広げたい場合は、隣接する洗面所や廊下のスペースを取り込む間取り変更が有効です。
なぜなら、物理的に壁を移動させることで、規格外の広々としたバスルームを構築できるからです。
たとえば、子供が独立して不要になった大きな洗面室の一部を浴室に割くことで、ゆったりとした洗い場とワイドな浴槽を両立させたリフォーム事例が多々あります。
ただし、この方法は柱や耐力壁の位置に左右されるため、住宅全体の構造を熟知した専門家による事前診断が不可欠です。
浴槽の形状変更
限られた洗い場スペースを有効活用するには、浴槽の形状選びが重要なポイントとなります。
理由は、浴槽の長辺を少し短くしたり、角を丸く削ったようなデザインの浴槽(ななめ形状など)を選ぶことで、洗い場側の床面積を広く確保できるからです。
たとえば、スクエア型の浴槽から、身体のラインに合わせた曲線的な浴槽に変更することで、圧迫感が軽減され、動作がスムーズになったという声は少なくありません。
狭い空間だからこそ、単純な大きさだけでなく、生活動線を邪魔しない形状の浴槽を選択することをおすすめします。
壁・ドアの工夫で視覚的に広く見せる
物理的な拡張が難しい場合でも、壁パネルのデザインやドアの仕様を変えることで、視覚的な広さを演出できます。
なぜなら、人間の目は奥行き感や色のトーンによって空間の広さを認識するためです。
具体例を挙げると、膨張色であるホワイトや明るいベージュの壁パネルを選び、さらに横長のワイドミラーを設置することで、浴室が実物以上に横に広がっているように感じられます。
このように、視覚効果を計算に入れたデザイン選択は、コストを抑えながら開放感を得るための良い選択肢と言えるでしょう。
配管スペースを工夫する
浴室を広くするためには、目に見えない配管スペースの最適化も欠かせません。
理由は、古い浴室では配管を隠すための「ふかし壁」や床下の余剰スペースが大きく取られており、これが浴室を狭くしている一因だからです。
最新の配管技術を用いることで、これらのスペースを最小限に抑え、その分だけ浴室の内寸を広げることが可能になります。
特に、配管経路の見直しによって段差を解消したり、壁を薄くしたりする作業は、仕上がりの広さに直結するため、見積もりの段階で詳細な確認を行いましょう 。
浴室を広げる際の3つの注意点

浴室を広げるリフォームは、単に設備を新しくするだけでなく、住まい全体の構造や機能に深く関わる工事です。
ここからは、リフォームを成功させるために絶対に外せない3つの注意点を解説します。
1. 構造上の制約を事前に確認する
リフォームを計画する際、最も重要なのは「物理的に広げることが可能な構造か」を正確に把握することです。
理由は、木造戸建ての耐力壁やマンションの共有部分(梁・パイプスペース)など、建物の強度や機能を維持するために動かせない場所が存在するからです。
具体的には、壁を壊して広げようとした場所に住宅を支える重要な柱があった場合、安易に撤去すると耐震性に重大な問題が生じます。
そのため、必ず設計図面を用意し、経験豊富なプロによる現地調査を経て、どこまで拡張が可能かの境界線を明確にすることが失敗を防ぐ第一歩です。
2.給排水・換気計画を見直す
浴室の面積を広げたり位置をずらしたりする場合、目に見えない配管や換気ダクトの計画をセットで考える必要があります。
なぜなら、排水には適切な「勾配」が必要であり、水まわりの位置を大きく変えると、排水がスムーズに行かなくなったり、床下の高さが足りなくなったりする恐れがあるからです。
たとえば、浴室を広げたことで既存の換気扇の位置が不適切になると、湿気がこもりやすくなり、カビの発生原因にもつながります。
目に見える「広さ」だけでなく、水の流れや空気の循環といったインフラ部分の機能が損なわれないよう、詳細な設備設計を依頼することが重要です。
3. 他スペースとのバランスを崩さない
浴室を広くすることに集中しすぎるあまり、隣接する洗面所や廊下が不便にならないよう注意が必要です。
理由は、住まいの限られた面積の中で浴室を広げるということは、必然的に他のスペースを削ることになるため、生活全体の利便性が損なわれる可能性があるからです。
具体例として、浴室を15cm広げた結果、洗面所の洗濯機スペースが狭まり、家事動線が悪くなってしまったという失敗談は少なくありません。
リフォーム後の図面を俯瞰して、脱衣や洗濯、通路の幅などが十分に確保されているか、住まい全体のトータルバランスを意識して判断しましょう。
浴室を広げることが難しい場合の代替案3選

建物の構造や予算の都合上、物理的に浴室を広げることがどうしても難しい場合もあります。しかし、そこで諦める必要はありません。
ここからは、浴室を広げることが難しい場合の代替案をご紹介します。
1. 膨らみのある浴槽(ワイド浴槽)への交換
物理的な部屋の広さを変えられなくても、浴槽自体の形状を工夫することで、ゆったりとした入浴が可能になります。
理由は、最近のユニットバスには、浴槽の外寸を変えずに内側を広く設計した「ワイドタイプ」や「人型浴槽」があるからです。
具体的には、肩回りがゆったりと広がる形状の浴槽を選ぶことで、従来の同じサイズの浴槽よりも開放感が格段に増します。
洗い場の面積を削らずに、お湯に浸かる際の満足度を高めたい方にとって、非常に有効な解決策と言えるでしょう。
2. 鏡や照明、内装による視覚的な拡張効果
内装のトータルコーディネートにより、空間の奥行きを強調することが可能です。
なぜなら、明るい色彩や反射を利用したレイアウトは、脳に広い空間であると錯覚させる効果があるからです。
例えば、壁一面に大きな横長ミラーを配置し、さらに照明を壁に反射させるように設置すると、視線が奥へと誘導され、圧迫感が劇的に軽減されます。
このように、視覚的な演出を凝らすことで、リフォーム前と同じ面積であっても、驚くほど広々と感じられる空間が完成します。
3. 浴室ドアを透明ガラス・折れ戸に変更
浴室のドアを工夫することは、開放感を得るための最も即効性のある方法の一つです。
理由は、脱衣所と浴室を視覚的につなげることで、空間の境界線が曖昧になり、奥行きが生まれるからです。
具体例としては、不透明な折れ戸から、透明または半透明のガラスドア(開き戸や引き戸)への変更が挙げられます。
脱衣所まで含めた一続きの空間として目に映るため、狭い浴室特有の閉塞感から解放され、ホテルのような贅沢な気分を味わうことが可能です。
狭い浴室を広げるリフォームの費用相場

浴室を広げるリフォームの費用は、物理的に拡張するか、ユニットバスを入れ替えるだけかによって大きく変動します。
一般的に、既存のスペース内で最新のユニットバスに交換し、サイズアップを行う場合の相場は、約80万円〜150万円程度です 。
一方で、間取りの変更を伴い、隣接する洗面室の壁を移動させたり、配管を大幅に作り直したりする拡張工事の場合は、150万円〜250万円以上の予算が必要になるケースも少なくありません。
とくにマンションの場合は、梁の加工や防水工事の制約により、追加費用が発生しやすいため注意が必要です。
まとめ:浴室を広げるリフォームで理想のバスタイムを
狭い浴室を広げるリフォームは、毎日の生活の質を上げられる効果が期待できます。
リフォームを成功させる秘訣は、現状の浴室の構造を正しく把握し、自分のライフスタイルに合った「広げ方」を選択することです。
構造上の制限や費用の不安があるかもしれませんが、まずはプロに相談し、複数のプランを比較検討することから始めてください。
弊社では、お客様一人ひとりの住まいのお悩みに寄り添い、限られたスペースで最高の「くつろぎ」を実現するご提案をいたします。
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