これから開業を控える店舗オーナーの中には、「店舗内装工事をなるべく安く抑えたい」と思っている方もいるでしょう。

前内装や設備を活かせることで、新たに工事を行う負担を軽減でき魅力的に映る居抜き物件ですが、どの部分を活用しどこに手を加えるべきかをしっかりと見極めることが大切です。

そこで本記事では、居抜き物件の内装工事の概要や費用相場などを詳しく解説します。

もし居抜き物件で店舗開業を決めている方は、どのくらい費用がかかるのかを把握し、物件選びをスムーズにできるようにしましょう。

八幡建装は、千葉県、東京都全域で店舗工事を行っており、居抜き物件を探すところからご提案まで一貫して行っております。

中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべて店舗内装工事にかかる費用となります。正確な費用相場を知りたい方は、下記からご相談ください。

居抜き物件とは

居抜き物件とは、前のテナントが使用していた内装や設備がそのまま残されている状態で賃貸に出される物件です。

空間や備品がそのまま残っていることが一般的で、これらを活用できる点が特徴です。

ここからは、下記2つについて詳しく解説します。

• 居抜き物件とスケルトンとの違い
• 居抜き物件を内装工事する流れとは

居抜き物件とスケルトンとの違い

居抜き物件とスケルトン物件の違いは、主に内装や設備の有無にあります。居抜き物件は前のテナントが使用していた内装や設備がそのまま残されている物件です。

これに対して、スケルトン物件はすべての内装や設備が撤去され、まっさらな状態の空間で提供される物件です。

既存の内装や設備をそのまま活用できる居抜き物件は、初期費用を大幅に削減でき、工期も短いメリットがあります。

ただし、前のテナントの使用状況によっては、設備が古かったり傷んでいたりする場合があり、修繕や交換が必要になることもあるため、注意が必要です。

一方、スケルトン物件は、内装や設備が完全に撤去されているため、自由度の高いデザインやレイアウトができます。

自分のブランドイメージに合わせて空間をゼロから作り上げられる点は大きな魅力です。しかし、その分、内装工事のコストが高額になりやすく、工事期間も長くなる傾向があります。

居抜き物件を内装工事する流れとは

居抜き物件を内装工事する際、主に以下の手順で進みます。

• 物件の現状確認
• 設計・デザインの計画
• 必要な申請手続き
• 既存設備の撤去や修繕、追加工事
• 仕上げの確認

特に物件選びの時に、残された内装や設備の状態を確認することが大切です。

前のテナントが残したものがどれだけ使用可能か、修繕や交換が必要な箇所はどこかを見極めなければ、開業した後に不具合が見つかり、結果的にコストがかかってしまうでしょう。

居抜き物件の内装工事内容

居抜き物件の内装工事内容は、主に以下の通りです。

• 床の張替え工事
• クロス・壁紙張り替え工事
• トイレ・洗面台の取り替え工事
• 建具工事
• 家具工事

事前に内装工事内容を把握しておけば、どの部分にどのくらいの費用がかかるのかを明確にしやすいでしょう。

詳しく解説します。

床の張替え工事

まず、床材の状態を確認することから始めます。長期間の使用による傷や汚れ、劣化が見られる場合、新しい床材に張り替えることが必要です。

張替えの際には店舗全体のデザインコンセプトを考慮して床材を選びます。

床材にはフローリング、タイル、カーペット、クッションフロアなど多くの種類があり、それぞれに特有の質感や機能があるのが特徴です。

例えば、フローリングは高級感を演出でき、タイルは耐久性と清掃性に優れています。

選んだ床材によって店舗全体の雰囲気が大きく変わるため、ターゲット層や業種に合った選択を行うことが重要です。

クロス・壁紙張り替え工事

前のテナントが使用していたクロスや壁紙がそのまま残されている場合、その状態やデザインが新しい店舗のコンセプトに合わないことも考えらえます。

そのような場合、クロス・壁紙張り替え工事が必要です。壁紙のデザインは店舗のコンセプトやターゲット層に合ったものを選ぶ必要があります。

例えば、高級感を求めるレストランでは落ち着いたトーンの壁紙が適している一方、子ども向けの商品を扱う店舗では明るくポップなデザインが良いでしょう。

クロスの選択次第で店舗全体の雰囲気が大きく変わるため、インテリアデザイン全体のバランスを考慮しながら素材や色、パターンを選ぶことが重要です。

トイレ・洗面台の取り替え工事

トイレや洗面台などの水回りは、店舗の衛生環境や快適さを左右する重要な場所です。

前のテナントが使用していたトイレ・洗面台の設備が老朽化している場合は、汚れや臭いが染みついている可能性が高いため、取り替え工事が必要です。

設備のデザインや機能を新しい店舗のコンセプトに合わせるようにしましょう。

建具工事

建具とは、ドアや窓、引き戸、間仕切りなど、空間を区切るためのさまざまな設備です。

居抜き物件の場合、前のテナントが使用していた建具がそのまま残っていることが多いですが、これが店舗の新しいコンセプトに合わない場合があります。

特にドアや窓が古くなっていたり、色やデザインが時代遅れになっていたりすると、店舗の印象を損ねてしまう可能性があるでしょう。

そのようなケースでは、建具工事によって、店舗のブランドやイメージに適したものに取り替えることが必要です。

家具工事

家具は店舗の機能性やデザインに大きく影響を与える要素であり、選定や設置方法が店舗の印象や使い勝手を大きく左右します。

居抜き物件の場合、前のテナントが使用していた家具が残っていることが多く、そのまま使うことも可能ですが、店舗の新しいイメージやコンセプトに合ったものに交換することが一般的です。

シンプルでスタイリッシュなものから、ヴィンテージ風、ナチュラル志向のものまで、選ぶデザインや素材によって店舗の雰囲気が大きく変わります。

単に見た目だけでなく、使い勝手や耐久性にも配慮する必要があるでしょう。

居抜き物件の店舗内装工事にかかる費用の相場

居抜き物件の店舗内装工事にかかる費用は、実際の費用は店舗の規模や業種、さらに必要な設備や内装の仕上がり具合によって大きく異なります。

大体言われている相場だと、坪単価15〜30万円とされています。

ただし、この価格帯の幅は、使用する素材のグレードやデザイン、設備の充実度によって大きく変動するため、あくまで目安です。

さらに、飲食店やカフェなどの業種では、厨房機器や冷蔵庫などの特別な設備が必要となるため、その分費用が増加する傾向があります。

詳しくは工事依頼を検討している業者へ見積もりを取るようにしましょう。

居抜き物件の内装工事費用を抑える方法

一般的に、居抜き物件は費用を抑えられますが、さらに安く済ませたい方は、主に以下3つの方法があります。

• 活用できる内装部分は使う
• 中古の業務用設備を活用する
• 複数業者から見積もりをとる

詳しく解説します。

活用できる内装部分は使う

活用できる内装部分はしっかりと活用しましょう。

床や壁、天井などの基本的な部分について、まだ使用可能であればそのまま利用することは十分可能です。

例えば、床のフローリングやタイル、カーペットがしっかりとした状態で残っている場合、無理に張り替える必要はありません。

特に既存の床が汚れていない、または傷が少ない場合、表面のクリーニングや簡単な補修だけで対応できることもあります。

これにより、床材の交換にかかる費用を大幅に削減できます。

中古の業務用設備を活用する

新規で設備を購入する場合、その費用はかなりの額になりがちですが、中古の業務用設備を賢く選ぶことで、初期投資を大きく削減することが可能です。

新品の設備と比べると、同じ性能を持つ機器でも中古品はかなり安価で手に入れることができます。

また、中古設備にはリサイクルショップや専門業者が提供している保証がついている場合もあります。

これにより、万が一故障した場合でも修理や交換を受けることができるため、新品と比べて心配なく使用することができるでしょう。

複数業者から見積もりをとる

内装工事に関する費用は業者によっても異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。

1つの業者からしか見積もりを取らなかった場合、その価格が市場の適正価格であるのか、実は割高なのかを判断できません。

しかし、複数の業者から見積もりを集めることで、費用の幅を知り、どの業者がコストパフォーマンスの良い選択肢なのかの判断が可能です。

【予算に余裕がある人向け】スケルトンの内装工事費用

スケルトンの内装工事費用は、居抜き物件と同様、地域や業種、工事内容によって異なります。

一般的に言われている費用相場は、1坪あたり30万円から60万円です。

この価格には、壁や床の仕上げ、照明や空調の設置など、基本的な内装工事が含まれますが、さらに細かい部分にこだわると費用が増加することを考慮する必要があります。

詳しくは工事依頼を検討している業者へ見積もりを取るようにしてください。

東京都・千葉県の店舗内装工事なら八幡建装へご相談を！

居抜き物件は、前の店舗の内装や設備をそのまま使えるため、スケルトン物件と比較すると費用は抑えられます。

しかし、物件や設備の状態をしっかりと確認せずに使うことになると、想定していた内装との剥離が起きたり、設備不良で修理コストが多くかかったりなどのトラブルになりかねません。

居抜き物件を選択する際は、物件や設備の状態を丁寧に確認し、必要な内装や設備を活用しつつ、自分たちで揃えるものは準備しておきましょう。

八幡建装は、市川市を中心に、東京都全域で店舗工事を行っている総合リフォーム会社です。

中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべて店舗内装工事にかかる費用となるため、コスパの良い工事を実現できます。

店舗内装工事を頼みたい方やコストを抑えた工事をしてもらいたい店舗オーナーの方は、ぜひ以下からご相談ください。